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皆さんこんにちは!
TMA株式会社、更新担当の中西です
さて今回は
~設計~
ということで、産業用機械設置工事における設計フェーズの考え方と実務のポイントを、5つのステップで深く掘り下げてご紹介します♪
工場やプラントの稼働を支える産業用機械。生産ラインにおいて、その設置場所・条件・周囲との関係性は、単に設備の配置にとどまらず、品質・安全・生産効率・省エネ・作業者の快適性すべてに関わってきます。
つまり、産業用機械の設置とは「置くだけ」ではなく、精密に設計された“動く空間”を作ること。
設計の第一歩は、「なぜこの機械を導入するのか」「どこにどんな効果をもたらすか」という目的の明確化です。
生産能力とサイクルタイムの向上
工程の自動化・省人化
既存設備との連携可否(通信・制御系統)
将来的な拡張性・柔軟性の検討
ここでは、機械の仕様書(設置条件・寸法・動作範囲)を入手し、以下の設計要素の全体像を描きます。
作業動線の効率化(材料の流れ、人の流れ)
メンテナンススペースの確保(点検・修理用)
他機器との干渉回避(扉の開閉・アームの動作範囲)
搬入ルートの障害物(梁、柱、扉幅)
クレーンやフォークリフトの可動範囲
一時的な間仕切り撤去や仮設床設置の要否
機械の背面や床下の清掃スペース
作業台の高さ、照明条件、排気方向など人との関係性も設計の一部
📌 2D図面だけでなく、3D CADやBIMツールを用いた立体的シミュレーションが有効です。
電源容量(200V/400V、高圧/低圧)
専用回路の必要性と分電盤の空き状況
ノイズ対策、アース(接地)設計、制御信号配線ルート
コンプレッサー容量とエア圧損
油圧ユニット設置スペースと振動対策
冷却水・温水・排水配管の経路と勾配計算
熱を持つ装置は周囲の空調負荷に影響
局所排気装置、集塵機との連動設計
クリーンルーム対応設備は気流設計と防塵管理が必須
産業用機械の設置では、労働安全衛生法、建築基準法、電気事業法、消防法など、複数の法規制が関係します。
安全柵・非常停止ボタン・インターロックの設置
高所・落下物リスクの対策(ステージ設計、墜落防止)
作業エリアの照度・騒音・温度環境
火気使用時の防火・避難経路設計
📌 必要に応じて機械安全指針(ISO12100など)やCEマーキング対応設計も行います。
設置後の「使いやすさ」「保守のしやすさ」も設計の重要な要素です。
カバー開閉、部品交換、清掃ルート
消耗品のアクセス性(フィルター、油、切削液など)
QRコードによる図面・マニュアル連携
記録システム(点検記録・異常履歴)の設計段階での整備
IoT対応(センサーデータ→PLC→管理システム)への配線・設定設計
設計とは、単に「図面を描く」作業ではなく、生産性・安全性・操作性・整備性・将来性までを見据えて、空間と設備を“生かす”行為です。
適切な設計がなされていなければ、いくら高性能な機械でも、稼働率は上がらず、生産性も安全性も損なわれます。
分類 | 主な確認ポイント |
---|---|
計画 | 目的、工程内の位置づけ、拡張性 |
レイアウト | 動線、干渉、搬入経路 |
インフラ | 電源、空圧、水、排気 |
安全 | 法令、緊急時対応、保護機構 |
保守 | 点検性、整備空間、記録性 |
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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皆さんこんにちは!
TMA株式会社、更新担当の中西です
さて今回は
~確認事項~
ということで、機械設置工事を行う前に必ず確認すべきポイントを、5つのカテゴリに分けて詳しく解説します。現場トラブルや納期遅延、設備トラブルを未然に防ぐための“備えの知恵”として、ぜひご活用ください♪
産業用機械の設置工事は、単なる「据付作業」ではありません。それは、生産ラインの起点であり、品質・安全・生産効率を大きく左右する極めて重要な工程です。
工場やプラントに導入される産業機械には、多くの種類があり、精密加工機械、搬送装置、食品・化学のプロセス設備など、使用目的や設置環境に応じて高度な準備が必要となります。
搬入可能か?
メンテナンススペースは確保されているか?
他の設備や通路との干渉はないか?
📌 2D図面だけでなく、3Dシミュレーションによる動線確認や搬入経路の干渉チェックも有効です。
機械荷重、振動、レベル出しの必要性
アンカーボルト位置、耐震構造の確認
機械図と基礎図のズレがないかをチェック
→ 特に重量機器や精密加工機械では、±1mm以内のレベル精度が求められるケースもあります。
三相200V?単相100V?それとも高圧受電か?
ブレーカ容量や盤の空きは十分か?
始動電流・定格電流・突入電流に対応できるか?
⚡ 周波数(50Hz/60Hz)や海外機器の対応も要チェックです。
コンプレッサーや冷却装置との接続位置
冷却水、排水、蒸気などの系統図の整合性
パッキン・ホース材質は使用液体に適合しているか?
発熱量が多い機器では空調負荷の見積もり
有機溶剤や粉じんを扱う場合は、局所排気やダクト接続が必要
工場入口の間口、高さ、段差のチェック
搬入口から設置場所までの動線上の障害物(梁、配管、機器)
搬入機器(フォークリフト・クレーン・ユニック車)の手配
✅ 特殊重量物搬入では「仮設ステージ」や「ローラー搬送」などの事前工法検討が必須です。
振動を防ぐためのアンカー固定、防振ゴム・基礎パッドの選定
機械の水平出しは水準器 or レーザー測定器で精密に実施
油圧・空圧機器の初期圧力調整の手順を確認
転倒、落下、感電、火災のリスク評価
作業区域の立ち入り制限と危険表示
重量物作業時の玉掛け資格者・指揮者の選任
電気工事士、ガス溶接、フォークリフト、クレーン、玉掛け、酸欠作業主任者など
KY(危険予知)活動・作業手順書の事前共有
停電・漏電・火災・油漏れ時の対応マニュアル
AED、消火器の配置、避難経路の確認
電気・空圧・冷却など全系統が通電・通水されているか
初期設定、パラメータ入力のサポート体制
各種インターロック・センサー・非常停止ボタンの動作確認
✅ 特に自動化設備ではPLC(プログラマブルロジックコントローラ)連携やシーケンス制御の調整が必要な場合があります。
操作方法、安全確認項目、日常点検の教育
保守契約内容、点検周期、消耗部品の交換計画
検収書の署名・検査チェックリストの保管
設置図、電気配線図、マニュアル類のファイリング
メーカー保証の適用条件も確認
設置後に「この配線が足りない」「このスペースでは扉が開かない」といった事態に陥ると、納期の遅れ、トラブル、そして余計なコストが発生します。
だからこそ、産業用機械の設置工事では、機械そのものを理解し、現場環境を読み、関係者全員でリスクを想定し、共有することが成功のカギです。
項目 | 内容 |
---|---|
設置場所 | レイアウト、基礎、干渉 |
電源・配管 | 電圧、容量、接続位置 |
搬入計画 | 経路、機材、搬入日 |
安全対策 | 資格者、リスクアセスメント |
試運転 | 通電、制御確認、教育体制 |
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