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第27回産業用機械雑学講座

皆さんこんにちは!

TMA株式会社、更新担当の中西です

 

さて今回は

~スマートファクトリーが拓く未来🚀~

 

 

近年、業用機械製造業も**DX(デジタルトランスフォーメーション)**が進化中。
IoT・AI・ロボット・クラウド――これらが工場を“デジタルで最適化”しています。


💻1. CADから“デジタルツイン”へ

3D CAD設計だけでなく、機械の挙動をシミュレーションする“デジタルツイン”が普及。
仮想空間で試運転し、干渉・摩耗・温度変化を事前に検証できます。

これにより、試作レス・コスト削減・納期短縮が実現。


📡2. IoTによるリアルタイム監視

稼働中の機械からデータを収集し、
稼働率・温度・振動・電流値をクラウドで監視。

これが「予知保全(Predictive Maintenance)」につながり、
故障前に異常を検知できます。

💡「止まらない工場」は、データで守られています。


🧠3. AIが支援する設計と品質管理

AIは、過去の不具合データを学習し、
設計段階でリスクを予測できる時代へ。

さらに、画像認識AIが部品の傷や組立不良を自動検査。
“人の目”+“AIの分析”=究極の品質保証です。


🌿4. 環境配慮と省エネ技術

製造業は今、**脱炭素(カーボンニュートラル)**の波に直面。
省エネモーター、インバーター制御、再生ブレーキなど、
「エコと効率」を両立する設計が進んでいます。

“地球にも優しい機械”が、次の競争力です🌏💚


🏆5. 未来をつくるのは「人」

どんなに自動化が進んでも、
最後に品質を決めるのは“人の判断”。

AIは計算するけれど、想いは人しか込められない
その技術者魂が、業用機械製造の未来を照らしています✨


🌈6. まとめ

業用機械製造業は、伝統と革新の交差点。
アナログの精密さとデジタルの速さが融合する時代。

“動く鉄に、心を込める”――
それが、この仕事の原点であり未来への挑戦です🚀

 


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第26回産業用機械雑学講座

皆さんこんにちは!

TMA株式会社、更新担当の中西です

 

さて今回は

~品質・安全・信頼~

 

 

どんなに良い設計・加工でも、
品質が安定していなければ信頼は築けません。

ここでは、品質管理・安全・チームの仕組みに焦点を当てます。


🧾1. 品質管理の基本

業用機械の品質は、「寸法精度」「動作性能」「安全性」で構成。

項目 内容
寸法精度 三次元測定機で±0.01mmの誤差検証
動作性能 稼働試験・耐久テスト・騒音測定
安全性 非常停止・安全カバー・漏電検査

各工程ごとに検査記録を残し、トレーサビリティを確立します📋


🧯2. 安全管理の徹底

製造現場は“動く鉄の塊”が並ぶ危険地帯。
そのため、安全教育とルール遵守は絶対。

  • ヘルメット・保護具着用

  • 作業前点検・指差呼称

  • ロックアウト・タグアウト制度(誤起動防止)

安全なくして品質なし。
「人を守る技術」が、企業の信頼を生むのです。


🧭3. チームの連携力

設計、加工、組立、電気制御。
部門が違っても、ゴールはひとつ=「お客様の満足」。

週単位で進捗会議を開き、課題・改善案を共有。
図面一枚を全員で理解し、トラブルを先読みする。

この“チームモノづくり文化”こそ、日本の製造業の強みです💪


🧠4. ISOと品質保証

多くの企業では、ISO9001などの品質マネジメントを導入。
設計から出荷まで、全プロセスを可視化し再現性を担保します。

「誰が、いつ、どの条件で作ったか」
それを残せる体制がある企業は、必ず強い📊


🌈5. まとめ

業用機械製造は、“安全・品質・信頼”の三本柱。
一台の機械に数千の部品、数十人の技術者。

すべてが一つの品質に向かって動く。
それがこの仕事の“誇り”であり、“責任”です。

 


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第25回産業用機械雑学講座

皆さんこんにちは!

TMA株式会社、更新担当の中西です

 

さて今回は

~設計・加工・組立に宿る職人の哲学🧠~

 

 

業用機械の品質を決めるのは、「設計」「加工」「組立」の三位一体。
どの工程もミリ以下の世界で、経験と勘がものを言います。

今回は、“精度”を生み出す現場のリアルを紹介します⚙️


🧮1. 設計の出発点は「目的」

設計の基本は「何を・どう動かすか」。
装置全体のレイアウト・駆動方式・強度・安全性を同時に考えます。

CAD上では、数百点の部品が動き合う。
ほんの0.1mmのズレが、製品の動作不良を生みます。

そのため、設計段階で干渉チェック・応力解析・重心バランスをシミュレーション。
頭の中で“動く機械”を何度も描くのが、設計技術者の仕事です。


🔩2. 加工現場の精度

加工部門は、設計図を「鉄の形」にする場所。

旋盤・マシニングセンタ・フライス盤・レーザー切断機…。
工具一本で、誤差0.01mmを狙う世界です。

温度・湿度によって金属が膨張するため、
現場では恒温室温度補正加工を実施。

1/100mmのズレも許されない精密加工が、
業用機械の“心臓”を作っています💎


🧱3. 組立の妙技

加工部品が揃ったら、次は組立。
ここで“図面上の設計”が現実に動き出します。

  • ボルトトルクの均一化

  • 軸芯合わせ(芯出し)

  • 油圧・空圧のリークチェック

  • モーター駆動調整

組立は“音と感覚の仕事”。
回転の音や振動で異常を感じ取る熟練の技が光ります。


🧰4. 試運転=最終の仕上げ

すべての動作がスムーズか、センサーが正しく反応するか。
試運転では、何百回も連続稼働テストを行います。

機械が止まらず、安定して動き続けること。
それが「完成」のサインです。


🔍5. 精度を支える見えない努力

加工機の校正・工具交換・オイル管理・芯出し治具の調整。
こうした“地味な日常作業”が、品質を支えています。

職人たちは言います。

「完璧な機械は、完璧な準備からしか生まれない」


🌈6. まとめ

業用機械は、図面と鉄の対話でできています。
人の感覚とデジタル技術が融合した先に生まれる、“精度の芸術”。

それが、この業界の誇りです🛠️✨

 


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第24回産業用機械雑学講座

皆さんこんにちは!

TMA株式会社、更新担当の中西です

 

さて今回は

~業用機械製造業の真価🏭~

 

 

どんな工場でも、どんな生産ラインでも、
そこに“人の手を支える機械”があります。

自動車、食品、医療、化学、電子部品。
あらゆる産業の裏側で稼働しているのが「業用機械製造業」です。

今回は、その見えないけれど不可欠な世界を掘り下げます🔧


🏗️1. 業用機械とは?

「業用機械」とは、製造・加工・搬送などを支援する産業用設備の総称。
身近な例では以下のようなものがあります👇

分野 主な機械
自動車製造 プレス機、溶接ロボット、組立ライン
食品工場 充填機、包装機、搬送コンベア
電子機器 精密切削機、クリーン搬送装置
鉄鋼・金属 圧延機、旋盤、ボールミル
医療・薬品 液体充填装置、滅菌ライン機

どの機械も、目的は同じ。
“正確に・安全に・効率的に”モノを作るための生産の土台です。


🔩2. 製造業の要としての使命

業用機械製造業の使命は、お客様の現場課題を「機構」で解決すること」

・生産効率を上げたい
・人手不足を補いたい
・不良率を下げたい
・安全に自動化したい

それぞれの現場には違う「悩み」があります。
それを分析し、図面に落とし込み、装置として形にする。
ここに“モノづくりの知恵と経験”が詰まっています。


⚙️3. オーダーメイドが基本

業用機械は“既製品”ではありません。
1社ごとに用途が違うため、フルオーダーメイドが基本です。

工程例👇
1️⃣ ヒアリング(要求仕様の確認)
2️⃣ 構想設計(2D/3D CAD)
3️⃣ 詳細設計(強度・熱・電気・安全計算)
4️⃣ 加工・組立
5️⃣ 電気制御・試運転
6️⃣ 現地据付・アフターサポート

全ての工程が“オーダー精度”で進むため、
一つのミスも許されません。💡


🔧4. チーム力と分業の妙

一台の機械を作るには、多くの職種が関わります。

  • 設計技術者:構想・強度・レイアウトを描く

  • 機械加工職人:鉄・アルミを切削し形にする

  • 溶接工:構造骨格を作る

  • 電気制御:PLC・センサー・モーター制御

  • 品質管理:精度測定・動作確認

つまり、業用機械は「チームの結晶」💎。
誰か一人が欠けても完成しません。


🧭5. 社会に広がる影響

私たちが毎日手に取るスマホや食品、家電製品。
その“どれかの工程”に必ず業用機械が関わっています。

「効率を上げる=価格を下げる」
「精度を上げる=品質を高める」

こうした連鎖が、産業の発展と暮らしの向上を生み出しているのです🌏


💬6. まとめ

業用機械製造業は、“裏方の中の主役”。
見えないところで、日本の技術と信頼を支えています。

その現場には、図面の線一本にも魂を込める職人たちの姿があるのです🔥

 


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第23回産業用機械雑学講座

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さて今回は

~“面白い”は現場にある!~

 

 

産業用機械に興味はあるけど難しそう…そんなあなたへ。今日は仕事・キャリア・学び方・最新トレンドを丸ごと紹介。理系はもちろん、文系でも活躍できるポジションがたくさんあります。読んだ後、誰かに語りたくなる“機械の推しポイント”をプレゼント🎁


1|機械の仕事、ざっくり8職種🔍

  1. 機械設計:CADで“形”を生む。材料力学×摩擦×熱。

  2. 電気設計:制御盤・センサー・安全。ノイズ対策がロマン。

  3. ソフト/制御:PLC・産業PC・画像処理・ロボット。動くコードは楽しい。

  4. 製造/組立:工具を握り、0.1mmを追う。最初の起動は鳥肌モノ。

  5. 品質保証:測る・合格させる・再発を止める。“頼れる最後の砦”。

  6. 調達/サプライチェーン:納期・コスト・品質の三重奏。交渉力が光る。

  7. 営業/SE:お客さまの課題を機械語⇄人間語で翻訳。文系の主戦場📣

  8. アフター/保守:止まったら即復旧、改善提案で“次の信頼”を作る。

どれも現場⇄設計⇄お客さまの往復運動。コミュ力×論理力×手の感覚のハイブリッドが最強💪


2|機械“推しポイント”10連発🎯

  • ①可視化できる成果:図面→部品→機械→製品。手触りのある達成感

  • ②学びが尽きない:材料・電気・ソフト・流体…一生飽きない。

  • ③社会貢献がデカい:食品安全・医療・省エネ・物流。

  • ④世界とつながる:規格(IEC/ISO)や海外据付でグローバル🌍

  • ⑤“沼”が深い:ベアリング選定だけで1日語れる。

  • ⑥人がカッコいい:無口でも図面が雄弁。現場で尊敬が生まれる。

  • ⑦失敗が財産:試運転のトラブルは次回の勝ち筋

  • ⑧AI時代も主役動くものは必ず現場がいる。

  • ⑨キャリアの広がり:設計→PM→事業開発へ。

  • ⑩副業/発信とも相性◎:技術ブログや3D作品でファンができる🧑‍💻


3|文系も即戦力!“翻訳者”としての活躍領域🗣️💼

  • 要件定義:現場の困りごとを数値と条件に直す。

  • 仕様書・提案書:図を多く、言葉は短く、制約条件を明確に。

  • PM/調整:納期・コスト・品質の折衝。リスクを先にテーブルへ

  • ユーザー教育:HMIの言葉、マニュアルの章立て、FAQ整備。

  • 広報/採用:現場のストーリーを世に出す。“機械の語り部”に📣


4|いま押さえたい“最新トレンド”🛰️📶

  • 協働ロボット:安全柵なしで人と並ぶ。段取り替えが速い。

  • 画像AI×検査:人の目+AIで不良見逃し↓。データ学習で日々成長。

  • デジタルツイン:仮想工場で流れを最適化。ボトルネック可視化

  • 予知保全:振動・温度・音で故障前リペア

  • モジュール化:同じ“骨格”に機能を挿し替える。納期と価格の武器

  • 省エネ:回生、エア削減、待機カット。電力原単位で競争。

  • セキュリティ:工場LANにゼロトラスト発想。USB運用もルール化🔐


5|学び方ロードマップ(独学OK)📚🛠️

  • まずは1冊:機械要素・電気制御の入門書を図と写真が多いもので。

  • CAD:無料/教育版で3Dを回す。自分の机をモデリングしてみるのが楽しい。

  • Arduino/ラズパイ:センサー→モーターを動かす“感動の初体験”。

  • 現場見学:工場見学や展示会。質問3つをメモって挑む📝

  • 発信:見学記・学びをSNSに。エンジニアが神速で教えてくれることも多い🙏


6|“失敗あるある”と回避術🙈➡️🙌

  • 仕様詰め不足:あとから“実は…”が地雷。最初に制約を洗い出す

  • 図面の独り歩き:現場と一緒に組立手順まで考える。

  • オーバースペック:速すぎ・盛りすぎは値段と故障を呼ぶ。

  • 操作が難しい:HMIは3タップで完了を目安。

  • 記録が散逸:クラウドで写真・ログ・型番をひとまとめに📂


7|“見せ方”で好きになる:機械の写真の撮り方📸✨

  • **逆光+斜め45°**で質感を出す。

  • 配線は束ねる(美は正義)。

  • 動きはスロー動画で。ベルトの波、ノズルの滴、ロボのリズム。

  • 人×機械の1枚で“スケール感”を伝える。ヘルメット&手袋で安全配慮も◎


8|キャリアの作り方:3年で“戦える自分”へ🏃💨

  • Year1:用語習得・工具・現場同行。質問力を磨く。

  • Year2:小さな装置の担当→完納を経験。

  • Year3:見積〜設計〜据付〜保守の一気通貫を1件やる。

  • 成果はポートフォリオ化(写真・動画・数字)。転職も起業も怖くない📁


9|社会に広がるインパクト:あなたの一台が世界を変える🌍💙

  • 食品ロス削減、医療検査の迅速化、物流省人化、再エネの安定化。

  • “たかが1台、されど1台”。1台の改善=毎日の積み重ねが、企業も暮らしも環境も前向きにします。


10|最後に:ドキドキは“つくる”ときに一番大きい❤️

ねじ1本、配線1本の向こうに、動き出す音、光るHMI、流れる製品。**「動いた!」の瞬間は、何度経験しても最高です。理系も文系も関係なく、面白がれる人から強くなる。あなたの“最初の一歩”**は、工場見学でも、キットを動かすでも、求人票を見るでもOK。さあ、**現場で会いましょう!**👋🔥

 

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第22回産業用機械雑学講座

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さて今回は

~工場は“未来の台所”だ~

 

「産業用機械製造」と聞くと、巨大な工場、難しい図面、白衣の人たち…ちょっと遠い世界に感じますよね。でも実は、私たちの毎日の便利は、ここから生まれています。スマホの中のチップ、コンビニのレジ横スイーツ、宅配の段ボール、病院の検査装置まで——ぜんぶ“機械”が裏側で支えている。今回は、1台の機械が生まれて動き出すまでを、やさしく&ちょっと熱く追いかけます。


1|最初の一歩:お客さまの「困った」を“仕様”に変える

産業用機械づくりは、**「何を、どれくらいの速さで、どんな品質で、いくらで」**を言語化するところからスタート。

  • 例:食品工場向け充填機なら「1分間に180本」「内容量±0.5g」「洗浄15分で再開」など。

  • ヒアリングでは搬入経路の幅既存ラインの高さまで確認。現場写真・動画・CADデータをもらい、“詰まる未来”を先に潰すのがコツ

  • ここで**スループット(生産能力)歩留まり(良品率)**の狙いを握ると、後が劇的にスムーズ

仕様は“約束”。数字で握ると、関わるみんなが同じ方向を向けます


2|設計の魔法:メカ×電気×ソフトが“同じ絵”を見る

設計は3チームの合奏

  • 機械(メカ):フレーム、搬送、ガイド、カム、ギア、ベアリング。振動・摩耗・熱変形と戦う。

  • 電気:モーター・センサー・配線・PLC(制御盤)。ノイズ対策安全回路が生命線。

  • ソフト:PLCラダーやPython/C++で動作シーケンス異常検知を組む。UI/UXもここ。
    3D CADで干渉チェック→FEMで強度・剛性→CFDで気流・冷却→モーション解析でサイクルタイムを詰める。デジタルの中で何度も失敗しておくから、現物が強い


3|部品の旅:材料の選び方ひとつで“寿命”が変わる

  • 材質:アルミ(軽い・加工性◎)、SUS(衛生・耐食◎)、炭素鋼(強度◎)、樹脂(軽負荷・低摩擦)。

  • 表面処理:アルマイト、硬質クロム、TiNコート、黒染め。摩耗・錆・衛生に直結。

  • 加工法:マシニング、旋盤、研削、レーザー、板金曲げ、3Dプリント。「精度必要な面」と「見た目だけの面」を分けるのが職人技。

  • 調達:1点物は町工場、精密は専門サプライヤ、標準部品はカタログ。多重下請の“伝言ゲーム”を短くするほど速く・安く・高品質に。


4|組立は“楽器の調律”:0.1mmの世界で音を合わせる

  • ベースの水平を出す→リニアガイドの直進度を出す→ボールねじのバックラッシを追い込む→ジグで位置決め

  • トルク管理、バリ取り、面取り、配線の束ね方…美しい組立は故障に強い

  • 動作前に安全回路(非常停止・扉インタロック・ライトカーテン)を必ず検証。人命優先は“当たり前の文化”に。


5|制御の心臓:センサーが見て、PLCが考え、アクチュエータが動く

  • 見る:近接、エンコーダ、カメラ(画像処理)。

  • 考える:PLC・産業PC・エッジAI。異常値学習で“壊れる前のクセ”を察知。

  • 動く:サーボ、エアシリンダ、ステッピング、ロボット。加減速プロファイルがサイクルと寿命を両立。

  • 画面(HMI)は**「大きいボタン・色で状態・ログは1発出力」**が正義。夜勤のオペレーターにも優しく


6|検証の山場:数字で“できる”を証明する✅

  • FAT(工場受入):サイクル、良品率、停止時の復旧、清掃時間、消費電力。

  • SAT(現地立上げ):実ラインで微調整。原料のばらつきで癖を掴む。

  • OEE(総合設備効率)= 稼働率×性能×品質。改善はボトルネック1点突破でOK。

  • ドキュメント:配線図、部品表、予備品リスト、清掃マニュアル。紙+QR動画が最強


7|保守・改造:機械は“育てる”時代へ

  • 日点検:清掃・給脂・センサー感度。

  • 月点検:ベルト張力・直角度・ルーズネジ。

  • 年点検:軸受交換、ガイドオーバーホール。

  • 予知保全:振動・温度・電流をクラウドで見張り、異常兆候→部品先出し→計画停止。止めない工場はデータが守る


8|ESGと省エネ:強さ=やさしさ⚡

  • サーボの回生電力活用、エア消費の見える化、洗浄水の循環、モジュール更新で長寿命化。

  • 納入後の電力原単位(kWh/製品)をPR。**「速く・安く・優しい」**は両立できます


9|ケーススタディ:充填機ラインの“10→14個/分”への道

  • ボトル詰まり:入口コンベアのエスケープ機構追加で解消。

  • 重量ばらつき:ロードセルのフィルタ定数を見直し±0.5gへ。

  • 清掃時間:ワンタッチ着脱ノズル+CIPで30分短縮

  • 結果:OEE+12pt、年間残業▲320h、クレーム半減
    → 小さな積み上げが大きな数字を動かす


10|まとめ:工場は“社会の台所”、機械は“包丁”✨

産業用機械は、世界の暮らしを“おいしく安全に”する包丁です。設計から保守まで、数字で語り、現場で磨き、データで守る。それが強いものづくり。もし「もっと見たい!」と思ったら、工場見学が超おすすめ。きっとあなたの“機械の見え方”が変わりますよ

 

 

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第21回産業用機械雑学講座

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さて今回は

~ニーズの多様化~

 

製品×ソフト×サービス×運用を束ねる“総合設計”へ

かつて産業用機器は「仕様書どおりに、頑丈で、長く動くこと」が価値の中心でした。
いまはそれに加えて、短納期・省人化・エネルギー効率・衛生/規制対応・データ接続・運用支援・環境負荷など、要件が一気に増えています。しかも、半導体・二次電池・食品医薬・物流・データセンター・再エネといった市場ごとの最適が違う。結果として、設計からアフターまでのあらゆる場面で“多様化”が進んでいます。
本稿では、現場で役立つ視点でドライバー→セグメント別ニーズ→設計レバー→提供モデル→運用・KPI→90日アクションを一気に整理します。


1|ニーズ多様化を加速させた6つのドライバー

  1. 需要の波形変化:短サイクルの増設・増産、品種切替の高速化。

  2. 人手不足・技能継承:据付・操作・保全の省人化/自動化が前提に。

  3. 規制と品質保証の高度化:GMP/HACCP/UL/CE/機能安全/SIL…“証跡があること”が商談条件。

  4. デジタル化:MES/SCADA/クラウドへの接続、サイバーセキュリティ、遠隔保守。

  5. 環境・省エネ・LCA:CO₂、水、廃棄物、薬剤、騒音――“環境KPI”が選定基準に。

  6. サプライチェーンの不確実性:代替部品設計、ローカル調達、納期リスクの可視化。


2|セグメント別「ニーズの翻訳」早見表

半導体・二次電池

  • 微振動/温湿度/パーティクル管理、トレーサビリティ、クリーン施工、短工期の量産立上げ。

食品・医薬

  • 洗浄容易性(CIP/SIP)、デッドスペース最小、異物混入ゼロ、バリデーション(IQ/OQ/PQ)。

物流・FA

  • 多品種・変動対応のリコンフィグ、AGV/AMRとの連携、保全のリモート化。

データセンター/インフラ

  • 冗長化とホットスワップ、PUE/電力効率、夜間切替で“止めない工事”。

再エネ・環境

  • 腐食・耐候、遠隔監視、系統連系/安全協議、保全アクセスの設計。

汎用産機(成形/加工/プレス等)

  • 省エネ(サーボ化/回生)、段取り短縮、金型/治具のデジタル管理、AI外観検査との親和性。


3|“多様化”に効く設計レバー

  1. プラットフォーム化×モジュール化

    • ベースシャーシ共通、I/O・駆動・安全・洗浄仕様をモジュールで差し替え。

  2. コンフィグ設計

    • Web/3Dコンフィギュレータで型式×オプション×法規を自動整合、BOM/図面へ直結。

  3. ソフトウェア定義

    • レシピ/段取り/安全パラメータをファームウェアで切替、現地改造を最小化。

  4. センサー前提のヘルス設計

    • 振動/温度/圧力/電流の埋込センサー+診断アルゴリズムでCBM(状態基準保全)へ。

  5. 洗浄・保守の“アクセス設計”

    • 工具レスカバー、ドレン性、排液ルート、保守MTTRの低減を最初から盛り込む。

  6. 環境と安全

    • 低騒音、低薬剤、飛散/漏洩対策、**機能安全(PL/SIL)**を構造で担保。


4|提供モデルの多様化:製品+サービス+データ

  • EaaS(Equipment as a Service)/成果連動:稼働率・スループット・消費電力をKPIに課金。

  • 予知保全(PdM):ダッシュボード提供、SaaSで異常検知、部品先出し

  • 遠隔立上げ/教育:AR支援/デジタルツイン、施工/運転/保全のeラーニング。

  • 補修部品DX:型式・シリアル・図番紐づけ、在庫・納期・互換を即提示。

  • セキュリティと運用ルール:VPN/ゼロトラ、権限/ログ/パッチまで含めた提案。


5|“多様化”の現場を回す運用の要点

  • デジタルスレッド:受注→設計→製造→据付→運転→保全→更新のID一元管理

  • ITP(検査計画)とトレーサビリティ:計測器校正、材料証明、結線/トルク/圧力試験の記録。

  • ローカル適法性:電気/圧空/圧力容器/食品接触材/騒音など国・自治体ごとの適合

  • サプライチェーン冗長:代替部品、2ndソース、設計レンジの明確化(互換と性能影響)。


6|KPI

  • 受注から立上げまでのLT/変更リードタイム

  • 一次合格率(FAT/SAT)/現地手戻り率

  • OEE/稼働率MTBF/MTTR/予知保全の的中率

  • エネルギー原単位CO₂/LCA指標

  • 法規監査の不適合件数

  • EaaS継続率・NPS/部品出荷リードタイム


7|ショートケース

A|食品充填機:洗浄時間−40%

  • 施策:CIP前提の配管再配置、死角ゼロの溶接、レシピ自動洗浄。

  • 成果:段取り短縮+衛生リスク低減、夜勤要員を1名削減。

B|成形機:省エネ+品質安定

  • 施策:サーボ化と回生、金型温調のモデル予測制御。

  • 成果:消費電力−18%、寸法Cpk向上、段替え時間−25%。

C|搬送ライン:変動需要への追随

  • 施策:AGVとモジュラーステーション、HMIコンフィグ、ノーコードレシピ。

  • 成果:新製品切替が日→時へ、OEE+6pt。


8|90日アクション

  1. “モジュール表”の棚卸し
     駆動/安全/洗浄/計測/I/Oを標準モジュール化し、変更箇所を最小化。図番・BOMを更新。

  2. ITP&台帳の一元化
     FAT/SATのチェック項目、材料証明、計測ログを案件IDで紐づけ。監査対応を即時化。

  3. EaaS/PdMの試験導入
     上位顧客1社で遠隔監視+予知保全+部品先出しをパイロット。KPI(ダウンタイム/消費電力)を合意して検証。


9|多様化は“複雑化”ではなく“設計機会”

産業用機器の価値は、単体性能だけでなく、現場への馴染み方(据付・洗浄・段取り・保全)とデータでの再現性に移っています。
プラットフォーム化×ソフト定義×運用DXで、顧客ごとの“違い”を設計とサービスで吸収する。これが、多様化時代の勝ち筋です。

まずは、

  • モジュール表の標準化

  • 検査と台帳の一元化

  • 小さなEaaS/PdMの実証

この三手で、開発も現場も“速く・確かに・続けられる”体制に変わります。多様なニーズは、あなたのプロダクトを次のフェーズへ押し上げる起爆剤です。

 

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第20回産業用機械雑学講座

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さて今回は

~変遷~

据付から“生産立ち上げの総合エンジニアリング”へ

大型プレス、射出成形機、工作機械、搬送ライン、食品・医薬プラント、半導体・二次電池設備、風力・水処理ユニット——。
機械設置工事は、モノを置く仕事から、生産を立ち上げる仕事へと役割を拡張してきました。ここでは戦後から現在までの変遷を、技術・安全・調達・マネジメント・人材の視点で整理します。


1|年代で振り返る据付の進化

1950–70s:重量物据付=技能と胆力の世界

  • レイアウトは紙図面、定盤・水糸・レベルで芯出し。

  • クレーン・ウインチ・カタ(ローラー台車)・ジャッキで**“動かす・止める”**が核心。

  • 配管・電気は現場追従、試運転はメーカー主導が一般的。

1980–90s:精度と安全の標準化

  • オートレベル・トランシット→トータルステーションで芯出し高精度化。

  • アンカーボルトのケミカル・あと施工が普及、ケミカル選定と穿孔品質が据付品質に直結。

  • リスクアセスメント、玉掛け・足場等の資格制度が定着し、現場安全の枠組みが整う。

2000s:モジュール化と工程短縮

  • **プレハブ配管・電装の事前組立(スキッド化)**で現場工数を削減。

  • **FAT(出荷前試験)→現地据付→SAT(現地性能試験)**が標準の流れに。

  • 海外設備の増加で梱包・通関・搬入ルート設計まで請負範囲が拡大。

2010s:デジタル×クリーン×高精度

  • レーザートラッカー/スキャナでミクロン〜サブミリの芯出し。

  • 食品・医薬・半導体でクリーン施工/バリデーション(IQ/OQ/PQ)対応が必須化。

  • BIM/CIMで干渉チェック、AGV・無人搬送の据付も対象に。

2020s–:グリーン×ハイスピード×レジリエンス

  • データセンター・二次電池・半導体のメガ投資で短工期・多拠点並行が常態化。

  • 再生エネ設備、ヒートポンプ、回収・循環設備で“設備×環境”の知見要求が急上昇。

  • 遠隔支援・AR・デジタル台帳で多拠点・多国籍チームの品質を平準化。


2|技術のコアがどう変わったか

  • 芯出し/レベリング:水準器→トータルステーション→レーザートラッカー+解析。位置・傾き・基礎沈下の長期監視へ。

  • 搬入・据付:カタ・チルタンク→エアキャスター/電動ローラー/自走台車。床荷重・振動・層間変位まで事前検証。

  • 固定・防振:モルタル充填→無収縮グラウト/樹脂グラウト防振ゴム・スプリングの選定を“計算書”で。

  • 配管・電装:現場曲げ→プリファブクリーン溶接・電解研磨、トレー配線のUL/CE整合。

  • 試運転:メーカー任せ→据付業者主導のSAT計測ログ・トレーサビリティを添えた“言える品質”。


3|安全・法令・品質のパラダイム

  • 安全:PTW(作業許可)/LOTO/立入管理/吊り計画。高所・挟まれ・感電・化学物質・クレーン作業のリスク評価が起点。

  • 法令・規格:労働安全衛生、クレーン・足場、圧力容器・電気、GMP/GxP・HACCP・食品接触材など業界規格が据付手順に入り込む。

  • 品質ITP(検査計画)ミルシート・トルク・レベル記録、**“ズレたら即戻す”**の現場即応。

  • 環境:騒音・粉じん・廃液、フロン・冷媒・温調液の回収、CO₂や廃材の台帳化。


4|プロジェクトの進め方も別物に

  • EPC/設計・製作・据付一体:据付業者が**施工性レビュー(DfMA)**で“現場で入る大きさ”にモジュール分割を助言。

  • サプライチェーン:通関・輸送・搬入窓の確保、珍しい治具・スリングの品質証明、予備品の先行手配

  • データ連携:BIM/P&ID/ケーブル表/IOリスト/試運転ログが同じIDでつながる“デジタルスレッド”。

  • マルチロケーション:同時多発の立ち上げで標準SOP・テンプレが威力を発揮。


5|市場の変化:どこで仕事が増え、何が難しくなったか

  • 半導体・二次電池:超クリーン、温湿度・微振動・電磁ノイズの制御。計測器と据付の一体運用が必須。

  • 食品・医薬:洗浄バリデーション、死角(デッドスペース)ゼロの設置、ステンレス溶接の仕上げ品質。

  • データセンター大型空調・給排気・UPS・水冷を“止めずに増設”。作業許可と切替段取りが命。

  • 自動車(EV):ギガプレス・電解コータ・乾燥炉…重量×高精度×短工期の三重苦。

  • 環境・エネルギー:水素・アンモニア・CO₂回収など新流体・新素材でリスク評価が高度化。


6|“据付のプロ”のやりがい

  1. 線と面がピタリと合う瞬間:基準点に据え終え、振れ・水平・直角が規格内に収まる快感。

  2. 止めずに切替が決まる:無停電・無菌・無漏洩での切替成功。運転員と共有する達成感。

  3. 段取り勝ち:夜間・狭隘・大型・多台数——リスクを潰して予定前倒し

  4. 多職種で成果を分かち合う:土建・電計・製造・品質保証まで一枚の計画で“同じ山”に登る。

  5. 改善が仕組みになる:現場の工夫が標準SOPや治具として残り、次の現場が楽になる。


7|ショートケース

  • ギガプレス搬入:床荷重をCAEで検証→自走台車+エアキャスターで段差ゼロ搬入。芯出しはレーザートラッカーで**±0.1mm**。

  • 製薬ライン増設:HEPAゾーニングと陰圧維持でバリデーション一発合格、稼働影響ゼロ。

  • DC冷却更新:ラック稼働中に水冷系を二重化→切替、PUE改善と停止時間ゼロを両立。


8|チェックリスト

計画

  • 吊り計画(重量・重心・干渉)/床荷重/搬入経路

  • 基礎・アンカー設計/グラウト仕様/防振設計

  • ITP(検査計画)と必要計測器の校正期限

  • 停止・切替手順、バックアウトプラン

安全

  • PTW/LOTO/立入管理/酸欠・有機溶剤リスク

  • クレーン/玉掛け資格、指揮系統、合図統一

  • PPE・落下物・挟まれ・高所対策

据付・調整

  • 基準点・レベル・直角の検査値記録

  • トルク・締結剤・マーキング/グラウト充填・養生

  • 空圧・水・電源の段階試験(I/Oチェック→ドライ→ウェット→SAT)

引渡し

  • 図面・変更履歴・計測ログ・取説・予備品表

  • メンテナンス通路・アクセス確認/非常停止の機能試験


9|90日アクション

  1. “A3一枚の据付標準”を整備
     吊り計画・基礎・アンカー・レベル・トルク・グラウト・試運転の基準値と手順を図解で統一。

  2. レーザー計測×台帳DX
     トラッカー/スキャナの測定値を台帳IDに紐づけ、検査→引渡しを即時化。再測・再入場を削減。

  3. 停止時間の見える化
     切替・段取りのクリティカルパスを洗い出し、夜間窓×予備手順で“無停止・最小停止”を実装。


結び

業用機械設置工事は、据付=ミリ単位の建設であり、立ち上げ=工学と運用の統合です。
紙図面と水糸の時代から、レーザーとデジタル台帳の時代へ。変わらない本質は、安全に、狙いの位置に、期日に、動く状態で渡すこと。
次の現場では、標準の一枚化/計測データの即時連携/停止時間の設計から。
“置く”を超えて“動く”まで責任を持つ現場力が、これからの競争力になります。

 

 

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第20回産業用機械雑学講座

皆さんこんにちは!

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さて今回は

~“誤動作しない機械”の作り方~

 

現場で発生する謎の誤動作…その多くはノイズ(EMI)とアース設計が原因。この記事では、ケーブル分離・シールド・接地・フィルタ・VFD対策まで、制御盤と機上配線の実務ノウハウを凝縮します。🧠


1. まずは分離:電力と信号のレーンを分ける 🛣️

  • パワー系(インバータ出力・ヒータ・ソレノイド)と信号系(I/O・エンコーダ・通信)はダクトを分離

  • どうしても近接する場合は仕切り板+短区間だけ直角交差

  • ケーブルタイは金属台座+導通でシールドの効果を邪魔しない。


2. シールドの基本:360°接地が効く 🛡️

  • 編組シールドは端末で360°クランプ(ピグテール1本だけより効果大)。

  • シールドの接地点は原則片側(低周波ノイズやグランドループ回避)。高周波ノイズが強い環境では両端接地+片側RCなど“現場最適”で。

  • コネクタ金属殻はパネルと密着、塗装面は座面を剥離して導通を確保。


3. アース設計:一点接地 vs 多点接地 🌎

  • 一点接地(スターアース):低周波の電位差トラブルに有効。制御0V・シールド・筐体をアースバーに集約。

  • 多点接地:高周波対策で有利。盤内の主要点に短く広い導体で接地。

  • 等電位ボンディング:機械フレーム・盤・ロボットベースを太いアースバーで一括接続。


4. インバータ(VFD)とサーボのノイズ対策 🌀

  • モータケーブルは**専用品(遮蔽・対撚り)**を使用、最短経路・別ダクトで敷設。

  • 出力フィルタ/コモンモードチョークをインバータ直近に。

  • サーボのエンコーダ線はモータ線から十分離隔

  • ブレーキ抵抗・RCDは発熱/サージを見込んだ配置・離隔で🔥


5. フィルタ&サージ:入口と出口を固める 🚪

  • AC入力にはEMIフィルタを電源入口すぐに。線長を短く。

  • DC24V系にはコモンモードチョーク+バイパスCでスパイク抑制。

  • サージ保護:リレー・ソレノイドはダイオード/CR/バリスタを負荷側に。表示灯の誤点灯を防止。


6. 配線ディテール:小さな差が大違い ✨

  • ループを作らない:配線は行って戻る“面積”を最小化。

  • ツイスト:差動・信号ペアは一定ピッチで撚る(ねじれ過ぎ注意)。

  • 端子台:信号端子はスプリング式で微振動対策、電力端子は圧着+規定トルク

  • 結線色:アース(緑/黄)、DC24V(+と0Vは対色)など社内ルールを徹底。


7. 盤内熱とノイズは仲良し?🌡️

  • 高温はノイズ耐性を下げる。インバータ・電源は上方に熱溜まりを作らないレイアウト。

  • 吸排気の流れを矢印で明示、フィルタは点検周期を設定。

  • 温度上昇が厳しい盤はファン故障検知や温度アラームを付加。


8. 通信・センサの信頼性UP 💬

  • 産業ネットワーク(Ethernet系/フィールドバス)は指定ケーブル・コネクタを厳守。

  • 近接・光電・アナロググランド分離(A/D共有0Vの落ち注意)。

  • リファレンス配線:4–20mAは2線/3線の取り回しを図面に明記し、誤結線を防止。


9. 検査とトラブルシュート 🧪🔎

電気試験

  • 絶縁抵抗(回路別),保護接地の導通,漏電遮断器の作動

  • 通信品質(ケーブルテスタ/エラーカウンタ)
    ノイズ再現

  • モータ急加減速,ソレノイド連続励磁,溶接機/大電流機器の同時動作
    現場での即応

  • 予備のフェライトシールドクランプアースリードを常備。

  • 事象→発生タイミング→周辺動作をタイムラインでメモ。再現性が鍵。


10. 図面とドキュメント📚

  • 配線図/端子表/ケーブルリストを同一番号体系で統一。

  • 立上げ時の“赤入れ”をAs-builtに反映し、版管理(Rev.)を徹底。

  • 盤扉裏に回路凡例・色規格・アースポイント図を貼付。👀


11. EMC“あるある”チェックリスト ✅

  • 電力/信号の分離ダクト運用

  • シールド360°クランプ(塗装剥離で導通)

  • シールド接地点の方針(片端/両端)を文書化

  • インバータ出力ケーブルは専用品・別経路

  • AC入力直近にEMIフィルタ・線長最短

  • ソレノイド/リレーにサージ吸収器

  • 一点/多点アースの採用根拠とアースバー図

  • 温度・風路・ファン監視の実装

  • 通信指定ケーブル・コネクタの遵守

  • As-built反映と版上げ完了

 

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第19回産業用機械雑学講座

皆さんこんにちは!

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さて今回は

~「止まらない現場」をつくる~

 

産業機械の品質は、最終検査ではなく工程内で作りこむもの。この記事では、段取り・工具管理・配線・締結・検査を一気通貫で標準化するための実務ポイントと、そのまま使えるチェックリストをまとめました。⚙️


1. 段取りが8割:作業設計の基本 🧩

  • セル/ライン設計:タクトに合わせて「組立→配線→検査」をU字配置に。

  • キッティング:1台分の部材を色付きトレイで区分。部品の取り違いを予防。

  • 作業票:写真つきSOP、トルク値欄、注意マーク(⚠️)で“迷わせない”。

  • 5S+FOD対策:配線端子のカス・結束の切れ端はFODボックスへ。🧹


2. 工具管理:トレーサブルな精度 🔩

  • トルク管理:締結箇所に規定トルク・レンジを表記/電ドラはカウンタ付きで回数管理。

  • 校正:トルクレンチ・メガー・絶縁抵抗計は校正ラベルと有効期限を明示。

  • ESD/帯電対策:リストストラップ、ESDマット、導電靴。導通チェックを朝礼で✅


3. 締結の鉄則(ゆるみゼロへ)🧱

  • ねじの基本:清掃→仮締め→対角本締め→トルクマーキング(ペイント)

  • 緩み止め:ばね座金・ねじロック剤・二重ナットを用途で使い分け

  • アルミ/樹脂座面保護と過トルク注意。カラー/ワッシャで応力分散。


4. 配線の設計と取り回し 🧵

  • ルーティング:電力(モータ/ヒータ)と信号(I/O/センサ)は物理分離。交差は直角に。

  • 曲げ半径:一般ケーブルは外径の5〜10倍を目安に(無理な折れを作らない)。

  • 束ね方:最初は仮結束→通電テスト→確定後に本結束(インシュロックの切り口は面一)。

  • ラベリング:線番チューブ/熱収縮で両端表示。端子台も回路ごとに色分け。

  • 端末処理:より線にはフェルール推奨。圧着後は引張テスト(軽く引いて抜け無し)。


5. 盤内・筐体の“見える品質” 🗄️

  • ダクト:配線は8割以下の充填率に。余長はダクト内で波打たせずストレートに。

  • 端子高さ:圧着端子はネジ頭の高さを揃え、絶縁ブッシュで短絡防止。

  • 配線色:電源(L/N/PE)・制御・フィードバックは社内規格で統一(凡例を盤扉裏に貼付)。

  • 可動部:キャリアチェーンはストローク中央で余長を確保、擦れ対策を。


6. 安全第一:感電・挟まれ・火災を防ぐ ⚠️

  • ロックアウト/タグアウト(LOTO):電源遮断→鍵管理→タグ表示🔒

  • 配線保護:エッジ部はエッジガード、高温部は耐熱スリーブ

  • 防火:ヒータ・SSR周りは耐熱導体・耐熱端子/発熱部に離隔通風を。

  • 人の安全:回転部・昇降部はイエロー/ブラックの注意表示、非常停止は手の届く範囲に🔴


7. 検査:“通電前・通電後・機能”の三段ロケット 🔍

通電前(無電)

  • 端子増し締め、誤配線チェック(導通)、絶縁抵抗(メガー)📏
    通電後(有電)

  • 相順・電圧降下、漏電ブレーカ作動、アクチュエータの空運転
    機能試験

  • I/Oマッピング照合、インターロック、非常停止復帰、異常シナリオ試験

異常時は**“いつ・どの工程・誰が・どの部品”**まで遡れる記録を残し、是正→再発防止を文書化します。


8. 品質KPIと見える化 📊

  • 一次合格率(再手直しなし)

  • トルク不良/1000点、誤配線/1000端子

  • 検査タクト、初期故障率、手戻り時間

  • 盤内温度・フィールドクレーム件数(カテゴリ別)


9. そのまま使えるチェックリスト ✅

  • LOTO実施/電源表示

  • 締結トルク記録/ペイント確認

  • ケーブル曲げ半径・固定間隔

  • 電力/信号の分離・直角交差

  • 線番両端表示/図番一致

  • メガー値合格/端子増し締め

  • 非常停止・インターロック試験

  • 図面“赤入れ”反映→版上げ完了

 

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