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皆さんこんにちは!
TMA株式会社、更新担当の中西です
さて今回は
~“誤動作しない機械”の作り方~
現場で発生する謎の誤動作…その多くはノイズ(EMI)とアース設計が原因。この記事では、ケーブル分離・シールド・接地・フィルタ・VFD対策まで、制御盤と機上配線の実務ノウハウを凝縮します。🧠
パワー系(インバータ出力・ヒータ・ソレノイド)と信号系(I/O・エンコーダ・通信)はダクトを分離。
どうしても近接する場合は仕切り板+短区間だけ直角交差。
ケーブルタイは金属台座+導通でシールドの効果を邪魔しない。
編組シールドは端末で360°クランプ(ピグテール1本だけより効果大)。
シールドの接地点は原則片側(低周波ノイズやグランドループ回避)。高周波ノイズが強い環境では両端接地+片側RCなど“現場最適”で。
コネクタ金属殻はパネルと密着、塗装面は座面を剥離して導通を確保。
一点接地(スターアース):低周波の電位差トラブルに有効。制御0V・シールド・筐体をアースバーに集約。
多点接地:高周波対策で有利。盤内の主要点に短く広い導体で接地。
等電位ボンディング:機械フレーム・盤・ロボットベースを太いアースバーで一括接続。
モータケーブルは**専用品(遮蔽・対撚り)**を使用、最短経路・別ダクトで敷設。
出力フィルタ/コモンモードチョークをインバータ直近に。
サーボのエンコーダ線はモータ線から十分離隔。
ブレーキ抵抗・RCDは発熱/サージを見込んだ配置・離隔で🔥
AC入力にはEMIフィルタを電源入口すぐに。線長を短く。
DC24V系にはコモンモードチョーク+バイパスCでスパイク抑制。
サージ保護:リレー・ソレノイドはダイオード/CR/バリスタを負荷側に。表示灯の誤点灯を防止。
ループを作らない:配線は行って戻る“面積”を最小化。
ツイスト:差動・信号ペアは一定ピッチで撚る(ねじれ過ぎ注意)。
端子台:信号端子はスプリング式で微振動対策、電力端子は圧着+規定トルク。
結線色:アース(緑/黄)、DC24V(+と0Vは対色)など社内ルールを徹底。
高温はノイズ耐性を下げる。インバータ・電源は上方に熱溜まりを作らないレイアウト。
吸排気の流れを矢印で明示、フィルタは点検周期を設定。
温度上昇が厳しい盤はファン故障検知や温度アラームを付加。
産業ネットワーク(Ethernet系/フィールドバス)は指定ケーブル・コネクタを厳守。
近接・光電・アナログはグランド分離(A/D共有0Vの落ち注意)。
リファレンス配線:4–20mAは2線/3線の取り回しを図面に明記し、誤結線を防止。
電気試験
絶縁抵抗(回路別),保護接地の導通,漏電遮断器の作動
通信品質(ケーブルテスタ/エラーカウンタ)
ノイズ再現
モータ急加減速,ソレノイド連続励磁,溶接機/大電流機器の同時動作
現場での即応
予備のフェライト,シールドクランプ,アースリードを常備。
事象→発生タイミング→周辺動作をタイムラインでメモ。再現性が鍵。
配線図/端子表/ケーブルリストを同一番号体系で統一。
立上げ時の“赤入れ”をAs-builtに反映し、版管理(Rev.)を徹底。
盤扉裏に回路凡例・色規格・アースポイント図を貼付。👀
電力/信号の分離ダクト運用
シールド360°クランプ(塗装剥離で導通)
シールド接地点の方針(片端/両端)を文書化
インバータ出力ケーブルは専用品・別経路
AC入力直近にEMIフィルタ・線長最短
ソレノイド/リレーにサージ吸収器
一点/多点アースの採用根拠とアースバー図
温度・風路・ファン監視の実装
通信指定ケーブル・コネクタの遵守
As-built反映と版上げ完了
TMA株式会社では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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皆さんこんにちは!
TMA株式会社、更新担当の中西です
さて今回は
~「止まらない現場」をつくる~
産業機械の品質は、最終検査ではなく工程内で作りこむもの。この記事では、段取り・工具管理・配線・締結・検査を一気通貫で標準化するための実務ポイントと、そのまま使えるチェックリストをまとめました。⚙️
セル/ライン設計:タクトに合わせて「組立→配線→検査」をU字配置に。
キッティング:1台分の部材を色付きトレイで区分。部品の取り違いを予防。
作業票:写真つきSOP、トルク値欄、注意マーク(⚠️)で“迷わせない”。
5S+FOD対策:配線端子のカス・結束の切れ端はFODボックスへ。🧹
トルク管理:締結箇所に規定トルク・レンジを表記/電ドラはカウンタ付きで回数管理。
校正:トルクレンチ・メガー・絶縁抵抗計は校正ラベルと有効期限を明示。
ESD/帯電対策:リストストラップ、ESDマット、導電靴。導通チェックを朝礼で✅
ねじの基本:清掃→仮締め→対角本締め→トルクマーキング(ペイント)
緩み止め:ばね座金・ねじロック剤・二重ナットを用途で使い分け。
アルミ/樹脂:座面保護と過トルク注意。カラー/ワッシャで応力分散。
ルーティング:電力(モータ/ヒータ)と信号(I/O/センサ)は物理分離。交差は直角に。
曲げ半径:一般ケーブルは外径の5〜10倍を目安に(無理な折れを作らない)。
束ね方:最初は仮結束→通電テスト→確定後に本結束(インシュロックの切り口は面一)。
ラベリング:線番チューブ/熱収縮で両端表示。端子台も回路ごとに色分け。
端末処理:より線にはフェルール推奨。圧着後は引張テスト(軽く引いて抜け無し)。
ダクト:配線は8割以下の充填率に。余長はダクト内で波打たせずストレートに。
端子高さ:圧着端子はネジ頭の高さを揃え、絶縁ブッシュで短絡防止。
配線色:電源(L/N/PE)・制御・フィードバックは社内規格で統一(凡例を盤扉裏に貼付)。
可動部:キャリアチェーンはストローク中央で余長を確保、擦れ対策を。
ロックアウト/タグアウト(LOTO):電源遮断→鍵管理→タグ表示🔒
配線保護:エッジ部はエッジガード、高温部は耐熱スリーブ。
防火:ヒータ・SSR周りは耐熱導体・耐熱端子/発熱部に離隔と通風を。
人の安全:回転部・昇降部はイエロー/ブラックの注意表示、非常停止は手の届く範囲に🔴
通電前(無電)
端子増し締め、誤配線チェック(導通)、絶縁抵抗(メガー)📏
通電後(有電)
相順・電圧降下、漏電ブレーカ作動、アクチュエータの空運転
機能試験
I/Oマッピング照合、インターロック、非常停止復帰、異常シナリオ試験
異常時は**“いつ・どの工程・誰が・どの部品”**まで遡れる記録を残し、是正→再発防止を文書化します。
一次合格率(再手直しなし)
トルク不良/1000点、誤配線/1000端子
検査タクト、初期故障率、手戻り時間
盤内温度・フィールドクレーム件数(カテゴリ別)
LOTO実施/電源表示
締結トルク記録/ペイント確認
ケーブル曲げ半径・固定間隔
電力/信号の分離・直角交差
線番両端表示/図番一致
メガー値合格/端子増し締め
非常停止・インターロック試験
図面“赤入れ”反映→版上げ完了
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